2019年 御幣懸り 1
2020年 04月 28日
最初の芝、御幣懸りは、獅子が庭場に降りたその時から、お宮参りから移行していきます。
2019年の御幣懸りの配役は、ベテラン役者の大太夫、西郷どん、小太夫、西秀さん、女獅子は
昨年、新参役者の登竜門の最後の芝、白刃の太刀を上がり、晴れて一人前の獅子舞役者となった
義経・弁慶コンビの義経君でした。
義経君は、最初に舞った配役が、大太夫だった事もあってか、獅子舞い素人のわたしのイメージですが、
大太夫向きの役者さんと感じていました。(勝手なイメージ、すみません)
この芝の女獅子役を見て、女獅子もこなせるしなやかさを感じたのでした。素晴らしい役者さんです。
ベテランの役者さんたちは、もちろん、全ての役を演じきれる力量を持った方々です。
2006年から、下名栗の獅子舞いを拝見して来て、少しづつ獅子舞や役者さんの事を知り始め、
毎年、各芝の配役を、それはそれは楽しみにしているわたしなのです。
それぞれの役者さん、ささらっこちゃん、笛方の皆さんと、なるべくたくさんのシーンを撮らせていただいています。
必然的に写真の枚数が多いので、各芝毎に、何回かに分けてアップさせていただきます。
拙い写真ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
笛方の皆さんも、庭場を回って、お宮の前の石段の定位置に着きます。
下名栗の笛方は、ベテランはもとより、小学生の子どもたちや、ささらや笛を担当している子どものお母さんたちも含め大所帯です。
マイクを通さずに、生音での演奏が出来るのも下名栗の獅子舞い保存会の素晴らしいところです。
また、演奏を先導する親笛を担当出来る上級者もたくさんいらっしゃり、各芝毎に交代して演奏できるほどの充実ぶりです。
獅子とささらが、庭場下座の定位置に着き、御幣懸りが始まりました。
早朝の芝なので、まだ観客も地元の皆さんと、獅子舞フアンのカメラマンと言ったところです。
でも、年々、観客の数が増えているように思います。みなさん、この芝の魅力に気づいて来たと言う事かも知れませんね。
獅子の打ち鳴らす太鼓の音と、バチの音、ささらの摺りザサラの音が、静かな朝の庭場に響き渡ります。
周りの小高い杉林の間を縫って、澄んだ空気が流れて来て引き締まった気持ちが高まって行きます。
笛の音も澄み渡り、素晴らしい演奏、美しさの極みです。
キラキラ光る御幣を見つけ、女獅子が最初に見に行く場面へと移っていきます。
これは素晴らしい、神様に違いないと仲間に知らせに戻ります。
次に大太夫が見に行きます。
大太夫独自のこの所作が、わたしはとても好きです。
最後に小太夫が見に行きます。
御幣懸り 2へ続きます。
by simonaguri
| 2020-04-28 11:33
| 例大祭